待ちに待った2024年シーズンがついに開幕。
われらがシカゴ・ベアーズは、プレシーズンで見せた好調なパフォーマンスをそのままに、本シーズンも期待が高まるスタートとなりました。特に注目すべきはドラフト1位で獲得した新QBケイレブ・ウィリアムズ。開幕戦となったこの試合、彼のパフォーマンスはどうだったのでしょうか。
そして、ディフェンスやスペシャルチームが見せた驚異的なプレーによる逆転勝利のドラマを、ここで詳しく振り返っていきましょう。
※まだ試合を見ていない方は、この記事はネタバレを含むのでご注意ください!
試合概要
スコア
ベアーズ 24 - 17 タイタンズ
17点のビハインドを跳ね返しての見事な逆転勝利!観ていてドキドキの展開でしたね。後半はディフェンス陣の粘りが光り、タイタンズを完封。
得点経過
第1Q (0:41) タイタンズRBポラートがタッチダウンを決め【0vs7】。
第2Q (14:06) 40yフィールドゴールでタイタンズがさらにリード【0vs10】。
第2Q (3:44) タイタンズのTEオコンクォへの17yパスで【0vs17】。
第2Q (0:27) ベアーズがFGでようやく3点を返す【3vs17】。
第3Q (9:07) パントブロックからのオーウェンズのタッチダウンで【10vs17】。
第4Q (14:47) 50yFGでベアーズが点差を詰める【13vs17】。
第4Q (9:52) 48yFGでさらに接近【16vs17】。
第4Q (7:35) インターセプトからのタッチダウンでついに逆転【24vs17】!
ハイライト
試合の始まりは、ベアーズファンなら誰もが不安を覚える展開でした。
特に第1クオーター、タイタンズのポラートがランでTDを決めた時、心の中では「また今年もこの展開か...」と思った方も多いのでは?ベアーズは0vs17までリードを許す厳しい展開。しかし、ここからがベアーズの粘りの真骨頂。
第2クオーター終了間際、WRカーターの67yビッグリターンからのFGで3点を返した瞬間、スタジアムの空気が変わったように感じました。
そこからディフェンス陣が徐々に目覚め、第3クオーターではついにスペシャルチームが大活躍!ハーディのパントブロックからオーウェンズがTDを決め、一気に流れがベアーズへ傾きました。
第4クオーター、試合を決定づけたのはなんと言ってもスティーブンソンのインターセプトTD。ベアーズらしい、ディフェンスの粘りとスペシャルチームの活躍が光る試合展開でした。
オフェンス陣にいいシーンが少なかったせいか、ぶっちゃけ勝ちの印象は薄いゲームでした。
ディフェンス陣とスペシャルチームの活躍による勝利と言えるでしょう。後半は0点に抑えたディフェンス力はすごい。実にベアーズらしい。
ただ、勝ちは勝ちですし、新QBで迎えたホーム開幕戦を勝利で飾れたことは、シーズン通して見たときに大きな意味を持つと思います。
注目ポイント
ケイレブ・ウィリアムズ (QB)
ドラフト1位新人QBとして注目されたウィリアムズでしたが、試合後のインタビューでも自ら述べていた通り、期待通りのプレーには至りませんでした。
パスもランも精彩を欠き、プレシーズンで見られた「おおっ」と思わせるようなプレーが少なかったのが事実です。しかし、ターンオーバーなしで手堅く試合を運んだ点は評価できます。
歴史的にも、ドラフト1位QBが開幕戦で勝利を収めたのは22年ぶりの快挙。
サントス (K)
この試合、勝利を支えたのはキッカーのカイロ・サントスです。
48yと50yという長距離のFGを立て続けに成功させ、さらにトライフォーポイントも安定して決めました。
計10点を叩き出し、彼なしでは勝利はなかったと言えるでしょう。今シーズンも頼りになる存在です。
スティーブンソン (DB)
試合の流れを決定づけたインターセプトTDを決めたのは、スティーブンソン。
試合終盤、相手QBがサイドライン付近へ投げたミスパスを読み切り、鮮やかなインターセプトから一気にエンドゾーンへ。この一瞬のプレーが、ベアーズに勝利をもたらしました。
カーター(WR)
試合が好転し始めたきっかけは、カーターの67yキックオフリターンからじゃないかと思います。
今シーズンからキックオフルールが変更されて、タッチバック時に30yからスタートできるため、タッチバック選択が優位に働きそうな改正となっています。
それでも、リスクを取って大きなリターンを決めてくるあたり、シビレました。
ヴェラス・ジョーンズJr(WR)
カーターと真逆の評価を得てしまったリターナー。
今シーズンは有力なレシーバーが加入してきたことから、ジョーンズJrはRBとしての起用もあがっているところでした。逆に色々使いどころのある選手といったところでしたが。
リターナーとしての活躍を見せたい場面で、あの捕球ミスは痛い。あの落ち込んで引き上げてくる顔を見ると、こっちの心が痛い。
オーウェンズとハーディ
パントブロックリターンTDを決めた2人。
スティーブンソンも含め、スペシャルチームの中でパントブロックに向けて準備していたそうです。しかも、ハーディは蹴ったボールではなく、蹴る前の時点のボールに触ってブロックしています。頷けるくらいの突破力とダッシュ力でした。
インタビューによると、ブロック直後に自分の手がキッカーに触れていないかを気にしていたそう。触れてしまうとペナルティを取られてしまうから。
あの一瞬のプレイにそこまでの気配りがされていたとは。そこからのこぼれ球をオーフェンズがしっかりとエンドゾーンに運びました。
この試合のベストTD。
今後の展望
負傷者
- WRオドゥンゼ(練習休み)
- WRアレン(練習休み)
- DEウォーカー(練習休み)
- OLアメガジー(制限付き)
- OLベイツ(制限付き)
- FBブラシンゲーム(制限付き)
- DLピケンズ(制限付き)
ベイツとブラシンゲームは第2週の欠場は決定。アレンも怪しそう。
オドゥンゼ、ウォーカー、アメガジー、ピケンズは可能性あり。
第2週はヒューストン・テキサンズと対戦
次週の対戦相手は、ヒューストン・テキサンズ。
昨シーズン4,000y超えのパスヤードを記録したストラウド率いる強力なオフェンスをいかに抑えるかがカギとなります。ベアーズのディフェンス陣が再び輝けるのか、そしてウィリアムズの真価が問われる試合となりそうです。
WRにケガ人が出てますが、ムーニーは健在。RBハーバートのゴリゴリランプレイもあるので、ハマれば可能性は十分にあります。
今週末もベアーズ勝利を期待しましょう。コーヒーと共にあらんことを。