コーヒーを初めてみたいと思って、コーヒー豆が売っているお店に行ってみたけど、「国の名前とかカタカナが並んでいて何を選んだらいいかわからない!」
そんな疑問を抱いた初心者さんがコーヒー豆の理解を深められるように、この記事を書きました。
わたしは自分で焙煎した豆で毎日コーヒーを淹れているコーヒー愛好家です。
コーヒーのプロではありませんが、コーヒー愛は負けません。
私もコーヒー豆を買おうとして店に行ったものの、種類の多さにたじろいで、買えずに帰った経験があります。
この記事を訪れてくれた方にそんな思いはしてほしくない。
この記事を読んでもらえれば、きっと「タンザニアAAをミディアムローストで200gください」みたいな注文ができるようになります。
はじめに:コーヒー豆選びの重要性
コーヒー豆は非常に種類が豊富で、豆ごとに特徴が異なります。
なので、コーヒー豆を選ぶことは、コーヒー体験の第一歩と言えるでしょう。
自分に合ったコーヒー豆を見つけることで、毎日のコーヒータイムがより豊かで満足のいくものになります。
コーヒー豆の選び方を理解することは、風味豊かなコーヒーを淹れるための基本であり、この過程自体が楽しい時間となり得ます。
コーヒー豆の種類による分類
コーヒー豆自体の分類には豆の種類によるものと、産地によるものがあります。
ここでは、種類による分類について話します。
コーヒー豆の種類は、主にアラビカ種とロブスタ種の2種類があります。
アラビカ種はその繊細な風味と香りが高く評価され、世界のスペシャルティコーヒー市場で好まれています。
一方、ロブスタ種は苦味が強く、耐病性に優れているため、より過酷な環境でも栽培が可能です。
さらに、これらの基本種には多くの品種があり、それぞれ独自の特徴を持っています。
例えば、エチオピアのヘリルム、コロンビアのカトゥーラなど、各国で栽培されている品種によっても味わいは大きく異なります。
ただし、注文する時に「アラビカ種の〜」ということはありませんので、ざっくり覚えていれば大丈夫です。
コーヒーの産地別特徴
コーヒーの風味は産地の気候、土壌、高度などによって形成されます。
大雑把に地域ごとに味の特徴があります。
- アフリカ:キレのある酸味
- 東南アジア:コクのある苦味
- 中南米:酸味と苦味のバランスがとれた味
さらに国ごとに特徴に違いがあります。
例えば、エチオピアのコーヒーは花やベリーのような華やかな香りが特徴で、ケニアでは酸味が際立ちます。
ブラジル産の豆はナッツやチョコレートのような味わいがあり、コロンビアのコーヒーはそのバランスの良さで知られています。
国名以外に特徴的な名前がついている銘柄を紹介します。
国名と紐づけて覚えてもらえると、わかりやすいと思います。ほとんどが山の名前が由来となっています。
- モカ:イエメンやエチオピア。酸味のなかに甘味がある。
- ブルーマウンテン:ジャマイカ。味のバランス良く、香りが強い。「コーヒーの王様」と称される。
- キリマンジャロ:タンザニア。強い酸味と甘い香り。
- コナ:ハワイ(アメリカ)。甘い香りが目立ち、酸味がある。
- マンデリン:インドネシア。苦味とコク、シナモンのような香り。
※「ブルーマウンテン」「キリマンジャロ」「コナ」を世界三大コーヒーと呼ばれる。
細かく分けるとまだまだ終わらないんですが…ここまで知っていればひとまず初めての注文には心配ありません。
慣れてきたらさらに知識を深めましょう。
各産地の特徴を理解することで、自分の好みに合った豆を見つけやすくなります。
焙煎度合いによる味の違い
ここからは豆の加工についての分類です。
コーヒー豆の焙煎度合いは、ライト、ミディアム、ダークと大きく分けられます。
ライトローストは酸味と原豆の風味が強調される一方で、ダークローストは苦味とローストフレーバーが前面に出ます。
ミディアムローストはこれらのバランスが取れており、多くの人に好まれる焙煎度です。
焙煎度が浅いほど酸味が強く、焙煎度が深いほど苦みが強くなります。
焙煎が深い豆はほぼ焦げてるように見えますから、見た目にも苦みが連想されます。
自分がどの焙煎度の味を好むかを知ることで、豆選びがより簡単になります。
初めての注文のときは、ミディアムローストがおすすめです。
コーヒー豆の挽き方とその影響
コーヒーの挽き方は、エスプレッソ、ドリップ、フレンチプレスなど、使用する抽出方法によって異なります。
細かく挽いた豆は抽出時間を短くし、粗く挽いた豆は長い抽出時間を必要とします。
挽き方によって抽出される成分が変わるため、コーヒーの風味に大きな影響を与えます。
ペーパードリップがデビューしやすい淹れ方なのでおすすめしていますが、ペーパードリップなら「中細挽き」がいいと思います。
グラニュー糖くらいの細かさです。
自分の好みに合わせて挽き方を調整することで、理想の一杯を淹れることができます。
コーヒーミルで自分で挽く場合、すぐに微調整できますので自由度が広がります。
用途別コーヒー豆の選び方
エスプレッソには濃厚な風味とクリーミーな泡立ちを生み出すダークローストが適しています。
カフェオレやラテには、ミルクとのバランスを考えて、少し苦味のあるミディアムからダークローストが好まれます。
水出しコーヒーには、酸味とフルーティーな香りを楽しむために、ライトからミディアムローストの豆が適しています。
各用途に最適な豆や焙煎度を組み合わせることで、コーヒーの味わいを最大限に引き出すことができます。
コーヒー豆の保存方法
コーヒー豆は新鮮なうちに消費することが重要ですが、保存方法によって風味の持続性に違いがあります。
光や酸素、湿気はコーヒー豆の大敵。
遮光性のある容器に入れて冷暗所で保存することが理想的です。
一度に大量の豆を購入する場合は、使用分だけを小分けにして、残りは冷蔵または冷凍保存すると良いでしょう。
豆の劣化は酸化との戦いです。
できるだけ酸素に触れないほうがいいです。
豆と粉状で比べると、表面積が1000倍以上になると言われます。
つまり1000倍酸素に触れるということです。
そのことからもできるだけ豆の状態で保管しましょう。
コーヒー豆の購入方法
コーヒー豆を購入する際は、鮮度が非常に重要です。
専門店では、焙煎日が記載されていることが多く、店員さんにアドバイスをもらうこともできます。
ネットショップでは、レビューや評価を参考にすることができ、種類の豊富さから自宅でじっくり選ぶことが可能です。
どちらの方法もメリットがありますが、購入時は鮮度や保存状態に注意して選びましょう。
ちなまに生豆を買って、自分で焙煎をする場合は、保存による生豆の劣化はほとんどないので、鮮度を気にしなくて大丈夫です。
焙煎した状態では劣化していくと覚えておいてください。
コーヒー豆の保存可能期間
生豆は自宅で焙煎を楽しむことができる一方、焙煎豆は即座にコーヒーを楽しむことができます。
コーヒー豆の鮮度は、開封後の保管方法や消費速度によっても異なりますが、一般的には焙煎後1ヶ月以内に消費することが推奨されます。
飲まない分は冷蔵庫や冷凍庫に入れると更に鮮度を保てます。
ただし、冷えた状態でお湯を注ぐより、常温に戻した状態のほうがコーヒーの味が正しく抽出されます。
コーヒーを淹れる少し前に冷蔵庫等から出しておくほうがいいてす。
コーヒー豆の選び方のまとめ
コーヒー豆選びは、個々人の好みに合わせて楽しむことができる非常に個性的なプロセスです。
種類、産地、焙煎度、挽き方など、さまざまな要素を試しながら、最適な一杯を求める旅を楽しんでください。
コーヒーの世界は奥深く、探求するほどに新たな発見があります。
あなただけのコーヒーレシピを見つけ、日々のコーヒータイムを豊かなものにしましょう。