まだペーパードリップでコーヒーを淹れたことがない方でも、やってみようと思えるくらい噛み砕いてコーヒーの淹れ方を紹介します。
ペーパードリップのやり方を調べたけど、難しそう…
こんな思いを抱えている人いるんじゃないでしょうか。
コーヒーの淹れ方を説明している記事はたくさんあると思いますが、用意する器具が多かったり、細かく時間や重さを測ったり、とても詳しく説明されている事が多いです。
そういった記事からはあふれんばかりのコーヒー愛を感じます。コーヒーが好きすぎて、伝えたい事が多すぎて…ついつい細かく伝えてしまうんですよね。
私も知り合いにコーヒーの淹れ方を説明するときによくやらかします。
しかし、完璧な細かい淹れ方はゴールなんですよね。自分なりにこだわれるようになった暁には、各自こだわった淹れ方をマスターしてもらいたいと思います。
ここでは、コーヒー愛をあえて控えめにし、こだわりを捨てて『誰でも簡単』に『気兼ねなく』淹れることに特化した方法を紹介します。
読み終わる頃には、「さっそく淹れてみよう」とコーヒーの第一歩を踏み出してもらえるんじゃないかと思います。
1 コーヒーを淹れる準備
準備する道具
- コーヒー粉
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- ケトル(できれば細口)
- 美味しい水
- お気に入りのカップ
最低限これだけ用意してください。これだけで淹れられるように説明していきます。これ以上は削れませんでした。
コーヒーの粉はコーヒーカップ1杯分(130ml)=10g用意しておきます。
ケトルは最悪一般的なヤカンでもなんとかなります。注ぎ方と気持ちでカバーしましょう。
お湯を沸かしておく
用意した「美味しい水」を「ケトル」で沸騰させておいてください。沸騰させればカルキが飛んで水道水を用意したとしても美味しく淹れられます。
理想の温度は90℃です。しかし、こだわりや行程を簡素化しますので、温度計とか用意していないですよね。なのでコツを教えます。
- お湯の温度をだいたい90℃にする方法
- これからコーヒーを注ごうと思っているカップに熱々のお湯を一旦注ぎます。そして、すぐにケトルに戻します。
これで湯温が適度に下がり、ついでにカップが温まります。カップを温めておくことも、美味しいコーヒーを淹れるコツであったりします。一石二鳥。
沸かしたお湯の量やカップに入れたお湯の量によって、厳密な温度は変わると思いますので、慣れてきたらこだわるべきポイントとなります。そのころには自然と温度計を買ってしまっていると思います。
2 ドリッパーにペーパーフィルターをセットする
せっかくお湯を適温にしているので、この行程はスムーズに行います。
ペーパーフィルターを下準備
円錐型や台形型などドリッパーに特徴があるので、最低でも形と大きさが一致しているペーパーフィルターが必要です。
フィルターの端を見ると、圧迫したような貼り合わせてあるような部分があると思います。
そこをキレイに折ってください。台形型だったら2か所とも折ってください。そして開いてください。
折ったことによって、ドリッパーにキレイに収まる形になっているんじゃないでしょうか。
それなら正解です。
ペーパーフィルターをドリッパーにセット
正しく折れていれば、収まるようにしか収まらないと思います。しっかり広げてドリッパーの壁面に接するようにスタンバイします。
3 ペーパーフィルターにコーヒー粉をセット
ドリッパーにセットしたペーパーフィルターにコーヒー粉を入れます。
コーヒー粉を平らに整えっておいてください。
そしたら、ドリッパーをカップの上にセットします。
4 少しだけお湯を注いで30秒だけ蒸らす
ついにお湯を入れ始めます。
コーヒー粉の真ん中に、円を描くように少しずつお湯を注ぎ、全体を濡らしてください。
- できるだけ少なめのお湯で全体を濡らす
- 30秒間待つ(香りを楽しむ)
時計の準備さえも省いてしまいましたので、心の中で30秒数えてください。
香りを楽しんでいる間にあっという間に30秒たつと思います。
新鮮なコーヒー粉だと、みるみるドーム状に膨らんできます。見ているだけで幸せになります。
- ポイント
- お湯とコーヒーが触れてから、淹れ終わりまでを3分で完結させます。蒸らしの30秒も3分に含みます。
5 丁寧にお湯を注ぐ
蒸らしの30秒が終わったら、丁寧にドームの真ん中にお湯を注いでいきます。
1回目は500円玉くらいの円を描くように丁寧に1周してください。入れたお湯がなくなりきる少し前に、2回目のお湯を注ぎます。
2回目は500円玉くらいの円を描くように2周してください。入れたお湯がなくなりきる少し前に、3回目のお湯を注ぎます。
3回目以降は500円玉くらいの円を描くように3周してください。入れたお湯がなくなりきる少し前に次のお湯を注ぎます。以降繰り返します。
コーヒーがカップに適量溜まれば完成です。
おそらくドリッパーで見えづらいので、溢れないように気を付けてください。
それから3分以上経過してしまったら、ドリッパーを外してください。
適量に達していなければ少しお湯を注いで調整すれば大丈夫です。薄くなってしまいそうな気がしますが、そんなことはありません。逆にいつまでもドリッパーから滴下していると、エグみ成分が出てしまって不味くなる可能性があります。
- ポイント
- 3分以内だとしてもドリッパーの最後の一滴までカップに落とそうとしないでください。エグみ成分が出てきて味を損ねます。
これで美味しいコーヒーが完成しました。
まとめ
ポイント
- 約90℃のお湯
- 30秒の蒸らし
- 3分で淹れきる
- 最後の1滴まで落とさない
以上がポイントのおさらいです。
できる限り行程を簡素にして説明してきました。「コーヒー淹れてみよう」と思えたでしょうか。まずは、この記事で紹介した淹れ方で『とりあえず』淹れてみてください。
とりあえずだとしても、自分で淹れたコーヒーの味は格別だと思います。
ここから先はいくらでもこだわりを出していけます。こだわりを追求するような記事もどんどん出していきますので、読んでいただけると嬉しいです。
是非とも一緒にコーヒー沼にハマりましょう!